摂食障害の概要

摂食障害(Eating Disorders)は、食事の摂り方や体重・体型へのこだわりに関連した精神疾患で、健康や生活に深刻な影響を与える病気です。
多くは思春期から青年期に発症し、男女ともに起こりますが、女性に多い傾向があります。

代表的なタイプは以下の3つです。

神経性やせ症(Anorexia Nervosa):著しい低体重にもかかわらず、太ることへの強い恐怖や、体型のゆがんだ認識を持つ。
神経性過食症(Bulimia Nervosa):短時間に大量に食べる過食と、それに続く嘔吐・下剤乱用・過度な運動などの代償行動を繰り返す。
過食性障害(Binge-Eating Disorder):過食を繰り返すが、代償行動は伴わない。強い罪悪感や抑うつ感を伴うことが多い。

摂食障害の診断基準

神経性やせ症:
A. 年齢・性別・発達段階・身体健康を考慮したときに、著しく低い体重(通常の最小限より明らかに低い)
B. 体重増加や太ることへの強い恐怖、または体重増加を妨げる持続的な行動
C. 自分の体重や体型の認識のゆがみ、体重や体型が自己評価に過度に影響している、または低体重の深刻さを認識していない

神経性過食症:
A. 過食エピソードの反復:短時間(通常2時間以内)に大量に食べる。食行動をコントロールできない感覚がある。
B. 体重増加を防ぐための不適切な代償行動(自己誘発性嘔吐、下剤・利尿薬乱用、過度の運動など)を反復。
C. 過食と代償行動が、平均して3か月間に少なくとも週1回行われる。
D. 体重や体型が自己評価に不当に影響している。
E. 神経性やせ症のエピソードの間には起こらない。

過食性障害:
A. 過食エピソードの反復(短時間に大量に食べる+コントロールできない感覚)
B. 以下のうち3つ以上が過食時にみられる:
・普通よりずっと早く食べる
・気分が悪くなるまで食べる
・空腹感がなくても大量に食べる
・一人でこっそり食べる
・食べ過ぎた後に嫌悪感・抑うつ・罪悪感を感じる
C. 強い苦痛を引き起こしている
D. 平均して3か月間に少なくとも週1回起こる
E. 神経性過食症や神経性やせ症のような定期的な代償行動はない

摂食障害の治療方法

①投薬治療:うつ病や不安障害など摂食障害以外の精神疾患が併発している場合は適宜薬を使います。
②環境調整:接触障害が起きるきっかけとなったこと、過労・心労などがあれば調整していきます。
③カウンセリング:心理士さんなどと話を通して治療をしていきます。